これまで学生時代、社会人時代に頑張ってきたことが一つずつあります。
学生時代は野球、社会人になってからは仕事です。
高校は野球で有名な名門高校に入りました。
どこの中学校からも四番やエースといった中心選手ばかりが入ってきます。
こと自分も中学時代は四番でしたが、周りを見渡すと誰しもがそんな感じでした。
でもそんな人達が集まる中にも一際目立って光る選手が各学年に2.3人、先輩を追い越してレギュラーで試合に出る、スター選手達がいました。
「どうやって打てば、投げればあんな風になれる?」
全く分からなかった自分は、先が見えないながらも「練習しなければ終わる」と思って、朝から一日中練習して家に帰ったあとも時に泣きながら練習し、そうやってなんとかそのスター選手達と同じ舞台に立ち、甲子園に出た。
そうすると次はそのスター選手が霞むほど、光っている選手がまたそこに確かにいました。
大学でもそう、自分が見てきたあの景色の中で光り続けてきた選手が何人もいた。
そして今、かつて一緒のグラウンドでプレーした人達がプロ野球の日本シリーズやメジャーの舞台で最も光り輝き躍動しています。
社会人になって、最初は頑張り方が分からなかった。
それまでやってきた素振りやトレーニングといったものが、「仕事」になるとどうなるのか。
野球をしたことがない人が、打つためになんで素振りをしなければならないか、イマイチ分からないのと同じ感覚だと思います。
でもそれが仕事に関する勉強、読書やスキルといったようにやりようがあることが少しずつ分かります。
それから一日中グラウンドにいた時間を机に座り,
バットをペンやパソコンに持ち変えて「仕事」を全力でやりました。
会社生活の中であれば、概ね毎日働いている内容や働き方がわかるのは、
せいぜい自分に近い50人くらいの範囲です。その中で少なくとも自分では1番やっていると思った。
それでも一目外に目をやると自分より遥かに凄い人がいます。
例えば読んだ本の著者が同じ年齢の人で、そこに書いてあるその人の「仕事生活」はおおよそ、
自分が及ぶようなものではない苛烈なものだったりしました。
今では自分よりビジネスで何百倍も稼いでいるビジネス界のスター選手です。
「どうやったらこんな風にできる?」
あの時と同じ様な感覚が仕事というステージに変わっても出てきます。
その都度、自分は全力でやってきたつもりだけど「上には上がいる」。
‘この人には敵わないかもしれない‘ と感じるそれは
焦りでもあり、悔しさでもあり、逆に少しの嬉しさでもあります。
これからも決してスターではない自分は自分の軸を忘れずに必死に食らいついていきたい、と思っています。
けれど「井の中の蛙」にだけはなりたくない。
これまで見てきた、感じてきたそのスターの人がきっと夢中で過ごしている
「今日」を自分も全力で過ごしていきたいと思います。